ときの流れに色あせぬもの

緑のふるさと協力隊として山形県小国町(おぐにまち)に移住したわたしの1年間の言の葉。その後「循環する暮らし」をつくっていく道筋。

おぐにいってきた!1


こんばんは。

10月31日から11月3日の日程で、昨年わたしが緑のふるさと協力隊としてお世話になっていた山形県小国町に行ってきました。
新潟から小国に向かう汽車の中でみるみる変わっていく赤や黄色の景色を見て、久しぶりに心が動いた感じがしました。心の底からわぁーっと感動しました。
そういうみずみずしい感情が湧き上がってきたことがとてもうれしかったです。
たくさんの方に会ってたくさんの話をしました。
初めて会った町の人とも一緒にお昼ご飯を食べ、私と私の荷物を車に積んで役場に連れてきてもらいました。

印象的なのは、米価が下がった話。
今年からお米の価格が急激に下がり、それを機に農家をやめる人たちがここ小国町でもいるそう。農家をやらなければここに住んでいる意味がないと便利な都市に移り住む人もいるみたいです。
それを見ているとすごくさみしくて、残念で、かなしいと話してくれた人がいました。
その話を聞いたときに母親が「今年はお米が安いの。」と嬉しそうに言っていたことを思い出しました。
同じ「お米が安い」ということに対して、住んでいる場所ややっている仕事の違いなどでこんなにも真逆の考えが生まれることに驚きました。
どっちの意見が正しい、間違っているということよりも環境の違いで意識の差が真逆になる(農村に大いに関係する事柄のルールが東京で決定されてしまうこともある)ことの怖さを感じました。

今年はへくさがすくない代わりにてんとう虫が異常発生していること。
へくさが少ないので冬の間、雪が少ないんじゃないかと密かに期待している人がいること。
たくさんのみずみずしい情報にも出会いました。

久しぶりに嗅ぐストーブのにおい。
今が旬の大量のなめこ
稲刈り後の田んぼでお食事をする猿の大群。
山からひいた大石沢の水。

全てがだいすきだなぁーとおもいました。

つづく

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