ときの流れに色あせぬもの

緑のふるさと協力隊として山形県小国町(おぐにまち)に移住したわたしの1年間の言の葉。その後「循環する暮らし」をつくっていく道筋。

仙人掌の花

ふるさとに帰りました

 

家族最高だなと思ったし

今わたしが取り組む「暮らし」の

根本は家族にあって

暮らしの再生は

家族のあり方を見直すこと

そのものだとも感じました


そして人に優しくできるのは

自分も優しくされてきたからで

母親の深く深く人を想う人柄に

強く影響を受けてきたこと知りました

 

 

私が母の日にあげた薔薇の花を

ドライにしてお花を生けていたり

らっきょをつけたり

これから取り組む梅干しの話に

心躍らせる母の姿は

いつかのおばあちゃんを思い出すし

時代への反発から

味噌や梅干しを頑なにつくってきた

わたしにも似てきたなと

思わせてくれました

 

 

そして驚くことに

私の帰省の日程が別々に住む

兄の帰省の日程と

ぴったり重なったことと

私たちが帰省する日程に合わせて咲いた

おじいちゃんとおばあちゃんからもらった

実家の仙人掌の花から

血の繋がりの不思議を感じました。

 

 

またかえる!

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ハンバーグと傷心

昨日夜遅く帰って

ハンバーグと切り干し大根をつくった

冷凍して食べたいときに食べる用に


さっきのお昼ご飯は

そのハンバーグを使ってロコモコ


確かにおいしかったんだけど

野菜がイマイチで

しっくり来ていない


どんな人がつくったレタスなのか

卵なのか お肉なのか

分かる食生活がやっぱりいい


そして誰と食べるかも重要で


荒れ狂う世の中の

それも生まれ育った場所で起きた

事件のニュースを観ながらじゃ

悲しみと不安が募るばかりだ


少しずつ確実に

世の中は荒れている

本来の人間の人格さえも

奪う風潮で

人を傷つける人

自分を傷つける人のニュースを


山の木が風でざわめき

鳥や蛙が自由に泣き競う

時間の中

ベッドの上で

 

 


心を痛めている

それだけで価値

太陽の下で

大切な衣服を干す


乾いた服たちをたたみながら

ミルでひいた珈琲豆でつくった

カフェオレを飲む

珈琲豆も素敵な人からもいただきものだし

牛乳も素敵な人がつくったもの


こうやって目に見える関係の中で

素敵な人の毎日のがんばりで

じぶんの暮らしを彩りながら

只々大切な人と時間を過ごすことに

たったそれだけに

生きている価値を感じる

世間の癖

元号が変わって

届くメールやSNSには

令和の文字が躍っている

令和にこじつけて

SALEをしたり

なんでもかんでも令和と付けたがる


元号までもが

消費の対象になっている

元号が変わったからこそ

やるべき大切なことが

もっと他にあるはずだ

便利

手紙はLINEになった


急須はペットボトルになった


箒は掃除機になった


雑巾は除菌クリーナーになった


手帳はGoogleカレンダーになった


メモはスマホになった


洗濯はボタンひとつになった


手づくりは機械生産になった


お天道様しか分からないは

機械制御になった


大黒柱はコンクリートになった


トイレを流すのは自動になった


竃のごはんは炊飯器になった


おむすびは機械結びになった


あつらえ直していた服は

新しいのを買えばいいとなった

 


子守は仕事になった

 


結婚はネットマッチングになった

 


一部のテレビは

人の不幸を喜ぶものになった

 


言葉で伝えるおめでとうは

クリックひとつのいいねになった

 


結婚式の招待状は

一斉送信のURLになった

 


人の手で作っていたものは

お金で買うものになった

 


感情はLINEスタンプになった

 


不便はお金を出しても

買えない時代になった

 


さあ

次はなにを便利にしようか

すごくのどが渇いて

悔しがりながら

早起きした朝に

寝ぼけ眼の状態で

こんな言葉をメモしていた

雨の日の朝

雨がパイプを通る音

瓦屋根を流れ落ちるしたたり

雨でも鳴く鳥の声


雨の日の朝を感じながら

もうひと眠り

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そして写真もあった

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