仙人掌の花
ふるさとに帰りました
家族最高だなと思ったし
今わたしが取り組む「暮らし」の
根本は家族にあって
暮らしの再生は
家族のあり方を見直すこと
そのものだとも感じました
そして人に優しくできるのは
自分も優しくされてきたからで
母親の深く深く人を想う人柄に
強く影響を受けてきたこと知りました
私が母の日にあげた薔薇の花を
ドライにしてお花を生けていたり
らっきょをつけたり
これから取り組む梅干しの話に
心躍らせる母の姿は
いつかのおばあちゃんを思い出すし
時代への反発から
味噌や梅干しを頑なにつくってきた
わたしにも似てきたなと
思わせてくれました
そして驚くことに
私の帰省の日程が別々に住む
兄の帰省の日程と
ぴったり重なったことと
私たちが帰省する日程に合わせて咲いた
おじいちゃんとおばあちゃんからもらった
実家の仙人掌の花から
血の繋がりの不思議を感じました。
またかえる!
ハンバーグと傷心
昨日夜遅く帰って
ハンバーグと切り干し大根をつくった
冷凍して食べたいときに食べる用に
さっきのお昼ご飯は
そのハンバーグを使ってロコモコ風
確かにおいしかったんだけど
野菜がイマイチで
しっくり来ていない
どんな人がつくったレタスなのか
卵なのか お肉なのか
分かる食生活がやっぱりいい
そして誰と食べるかも重要で
荒れ狂う世の中の
それも生まれ育った場所で起きた
事件のニュースを観ながらじゃ
悲しみと不安が募るばかりだ
少しずつ確実に
世の中は荒れている
本来の人間の人格さえも
奪う風潮で
人を傷つける人
自分を傷つける人のニュースを
山の木が風でざわめき
鳥や蛙が自由に泣き競う
時間の中
ベッドの上で
心を痛めている
それだけで価値
太陽の下で
大切な衣服を干す
乾いた服たちをたたみながら
ミルでひいた珈琲豆でつくった
カフェオレを飲む
珈琲豆も素敵な人からもいただきものだし
牛乳も素敵な人がつくったもの
こうやって目に見える関係の中で
素敵な人の毎日のがんばりで
じぶんの暮らしを彩りながら
只々大切な人と時間を過ごすことに
たったそれだけに
生きている価値を感じる
便利
手紙はLINEになった
急須はペットボトルになった
箒は掃除機になった
雑巾は除菌クリーナーになった
手帳はGoogleカレンダーになった
メモはスマホになった
洗濯はボタンひとつになった
手づくりは機械生産になった
お天道様しか分からないは
機械制御になった
大黒柱はコンクリートになった
トイレを流すのは自動になった
竃のごはんは炊飯器になった
おむすびは機械結びになった
あつらえ直していた服は
新しいのを買えばいいとなった
子守は仕事になった
結婚はネットマッチングになった
一部のテレビは
人の不幸を喜ぶものになった
言葉で伝えるおめでとうは
クリックひとつのいいねになった
結婚式の招待状は
一斉送信のURLになった
人の手で作っていたものは
お金で買うものになった
感情はLINEスタンプになった
不便はお金を出しても
買えない時代になった
さあ
次はなにを便利にしようか
去年のクリスマスイブに残していた言葉
まわりが盛り上がっているときに
いかに自分が冷静にいられるか
盛り上がりの隙間から
こぼれ落ちていくなにかを
見つめるために
心をそっと鎮めておく
朝
すごくのどが渇いて
悔しがりながら
早起きした朝に
寝ぼけ眼の状態で
こんな言葉をメモしていた
↓
雨の日の朝
雨がパイプを通る音
瓦屋根を流れ落ちるしたたり
雨でも鳴く鳥の声
雨の日の朝を感じながら
もうひと眠り
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そして写真もあった