ときの流れに色あせぬもの

緑のふるさと協力隊として山形県小国町(おぐにまち)に移住したわたしの1年間の言の葉。その後「循環する暮らし」をつくっていく道筋。

しあわせの核心

迷ったとき、悩んでいるときにいつも読むノートがある。数年前に住んでいた山形県小国町の叶水の人たちからの手紙。

こんな私に宛てて書いた32人からのお手紙を読むと人と出会うこと、心を通わせること、同じ時間を過ごすことの尊さを思い出させてくれる。

そして、いつも涙がでる。
そして、人に気持ちを伝えることの素晴らしさを教えてくれる。

最先端じゃなくても、有名じゃなくても、特別優れていなくても何かしらの幸せや豊かさの中にいる人たちからの言葉なんだと思う。
そして、それは生きていく上での幸せの核心なんだと思う。

そんな場所に6月に遊びに行くことになっている。自分の心がどう動くのか今からわくわくしている。

同窓会は、上野村。

20期緑のふるさと協力隊の同窓会を群馬県上野村で開催。

上野村に住んでいる同期が2人いる。


村の道路沿いの歩道のフチに腰掛けたばぁちゃん3人が目を細めて井戸端会議をしていた。

その姿がとてもかわいくてそれだけでやさしい気持ちになった。

お邪魔したお宅では、赤芋に甘味噌を絡めた料理をいただいておこたであったまった。

200年前に建てたこの家には、神棚、その右隣にはだるまが数個並んでいる。

大きいだるまの目の片っぽはまだ黒く塗られていなかった。

左隣にはご先祖さまの写真。

家が丸ごと、その姿をもって200年の歴史を教えてくれる。

初めて会った人、初めてお邪魔した家で眠たくなり、ここで一眠りできたらどんなに幸せかと想像してしまった。


朝起きると何種類もの鳥が鳴いている。頭はからっぽなのに自然とわたしの体がおしゃべりしているみたいだった。その朝の感覚が懐かしくて、いつしか小国町のお寺で迎えた大切な朝を思い出した。

それは、ニワトリの鳴き声とお寺の和尚さん、とも子さん、恩師と過ごした朝のことだ。大切な大切な朝だった。


約4ヶ月ぶりの村、山。お泊まりは初めてだった群馬県上野村

自然と過ごせたことも良かったけど、大切な仲間12人と過ごせた時間が何より心地よかった。


待ち合わせは、下仁田。

あんなに強い風や突然の雨に打たれながらも

木の枝で咲き誇っている桜は、華麗で強い。

例え散っても湖面や道路を覆う桜のじゅうたんはきれい。


今から群馬にある上野村に行ってきます。

久しぶりの村、山、川。

行く途中に家で握ってきた玄米のおにぎりを味わう時間ができたし、

これから会う山や鳥や虫に思いを馳せている。


中目黒、渋谷、川越、オレンジのハスラー

集合場所が下仁田駅というところに

密かに萌えながら行ってきます。

まわりの人がすごいんだよ

最近いろいろなところでいい出逢いがあり、その人たちがどんどん前に前にわたしを進めてくれている気がする


夢がまたひとつ叶ってしまいそう

よく夢を叶えるために努力すると言う

でもその努力に加えて、まわりの人の助けがないと夢って叶わないんだなということも日々教えてもらっている

夢を叶えるとまわりからはすごいね、すごいねと褒められることもあるけど、まわりで助けてくれている人がすごいんだよ、とおもう


夢が叶い物事が進んでいくと、まわりが目まぐるしく変わっていくことに正直戸惑うけど、実は変わっていない
もしくは、まわりが変わってもわたしが変わらなければ、戸惑うこともないんだな

めぐってくるしあわせをうれしさをしっかりつかんでかたちにして、まだ見ぬ誰かの小さなしあわせになればと思う
それがめぐってわたしのしあわせになる

いつもいつも言葉にしたいけど、変化に頭の整理がつかずに流してきた
でも、今日しっかり頑張っていこうという決心がついたので、ぐちゃぐちゃでも文字に残しておく

今日は涼しい、嬉しい。

今日の夜は涼しくて、それだけで嬉しい。明日の朝はちょっと早く起きてミルクティーを飲もう。


今いろいろとよく分からなくて、いろんな人に会って話を訊いたり、高校以来約10年ぶりに小説を読んだり、歌を聴いて歌詞を噛み締めたりしています。

小説では「白のしるし 西加奈子さん」(西加奈子がとってもすきです)の中の「分からないという言葉で責任をとった」という一文。
「わからない」と「責任をとる」って正反対の言葉のようなんだけど、この言葉を読んだとき私の心が震えました。

高校生の頃、あるラジオ局のDJさんが「分からないも立派な答えだよ」と言ってくれたことがあって、そのときにわたしもこんなことが言える人になりたいなぁと思ったのを今でも覚えています。
それからというものわたしは分かりませんとはっきり言えるようになりました。無責任じゃない分かりませんを。

またあるときは、そこに理不尽な空気が漂ったとき、「環境を変える」「そこにいる人の意識を変える」のではなく、「環境を整えてごらん」と言ってくれた人がいました。その言葉が今も胸の中にあって、カッとなったときのわたしをいつものわたしに戻してくれます。

wacciの東京という歌
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ねぇ上手な言葉の
ひとつも言えないけれど
せめて心を
迷いなくひらけるように
無理矢理に励まさず
君と一緒に泣きたくて

♪ 東京 / wacci

何かあるといつも言葉を探して、無理に言葉にして説得してしまうわたしを楽にしてくれる歌詞です。

本当に涼しい。
はやくきんもくせいのにおいしないかなぁと待ち遠しいです。


小中学生の山村留学~小国町(山形)叶水~

わたしが協力隊として1年間お世話になり、今も密かに行っている山形県小国町の叶水地区。

ここには、全校生徒約15人の小中学校があります。人数が少ないからみんなが主役。

大人は車でしか通らない山道を近所の子どもが数人集まって歩いて登校します。

 

わたしが叶水にいた頃、一緒にワラビ採りに行きました。

誰が一番ワラビを採れるのか競争したら、中学生は10kg以上採るし、小学生だって採っているのに、当時23歳のわたしも3kgくらいでした。

脱いだ靴は、いつの間にか揃えられているし、虫とか雪のこともよく知っていて、わたしの知らないことをたくさん教えてくれました。

そしてここでは、集落に住む90歳以上のおじいちゃんと7歳の子どもが一緒に同じ校歌を歌っている。地域とともに年を重ねた小中学校です。

 

そんな地域で、山村留学というプロジェクトが再開されました。

山村留学とは、一定期間地域にホームステイしながら、その地域の小学校に通い、生活をするもの。全国でもいくつかの地域で実施されています。

受け入れには、1.子どもがひとりで留学する「里親方式」と2.家族みんなで移り住む「家族移住方式」があるようです。

詳しくは、リンク先に行って、気軽にお問い合わせしてみてください!

 

小国町東部地区山村留学プロジェクト 『叶水においでよ!』

 

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西土佐大宮(高知)に行ってきました!

 

5月中旬。大学時代から通っていた高知県四万十市にある西土佐大宮地区に行ってきました。ブログを更新したい!と思っていたのにもう、3週間も経ってしまいました...

 

(高知で書いた日記より)

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久々の高知は、日頃の焦りや義務や不安が吹っ飛ぶ2泊3日でした。

軽トラで大宮に向かっているとドア全開の車とすれ違うし、植えたばかりのコメの苗が青々と揺れていました。

 

自分が喋らなければ、何一つ物音がしなくて、透き通る空気に包まれている。

ホントに大宮は、「わたしはこういう人じゃなければいけない。」って言うのを忘れさせてくれる場所です。

何を言っても、間違っていたり、違う意見があれば、はっきりと言ってもらえる。

おかげでわたしは言葉を選ばずに思ったままの言葉でしゃべることができます。

 

協力隊に行く前にここ西土佐大宮に来て泊まらせてもらったお家は、農家民宿を始めているし、地域の拠点「集落活動センター」は建物が大きくなっていて、加工所もできて新しい匂いがするし、こんなに小さな集落がたった2年でこんなに変わるんだ!と驚きでした。

はじめてこの集落に来たとき「小さな政治が動いている」と感じた感覚を思い出しました。

 

夜、外ではカエルがないていて、朝は鳥が目覚まし代わりに鳴いてくれる。

蚊もいて、3箇所くらい刺されました。

 

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今日、暦の上では、芒種(ぼうしゅ)。

芒とはのぎと読み、イネ科の植物籾殻部分のことらしく、昔は芒種を迎える頃に種まきをしていたと歴便覧に記されているそうです。

 

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